バンド"Brian the Sun"の表現力に触れる
画像出典:https://youtu.be/uG_Yui6ZQD8
2008年に第一回閃光ライオットで準グランプリを獲得し、10代ながら期待の若手として大きな注目を集めたBrian the Sun。
その後は活動休止やメンバーチェンジなどの厳しい時期を乗り越えて着実な活動で知名度を高め、2016年には満を持してメジャーデビューを果たしました。
もはや「期待の10代バンド」ではなく、経験と実力を兼ね備えたライブシーン叩き上げのバンドとして、邦楽ロックシーンの最前線を担っています。
音楽性では王道の邦楽ギターロックを主軸にしながら、凝ったコード使いやリズムワーク、独特のセンスの詞世界で、一癖ある曲を展開しているのが最大の魅力です。
そんなBrian the Sunの曲を通して、その幅広い表現力に触れていきましょう。
Brian the Sun最大の代表曲”HEROES”
「HEROES」は、アニメ「僕のヒーローアカデミア」のエンディングテーマとしてヒットして、Brian the Sunの中でも最大の代表曲として知られています。
王道の邦楽ギターロック色が強いこの曲は、彼らの中でも特にキャッチーで疾走感のあるキラーチューンとなっています。
「平凡な主人公が努力で成長していく」というアニメの主題にもぴったりの歌詞は、アニメファンとバンドファン双方から高評価を受けていて、ポジティブな名曲です。
テクニカルロックバンドとしての一面が表れた”パトスとエートス”
先ほどの「HEROES」がBrian the Sunの中でも特にキャッチーな曲だとすると、この「パトスとエートス」は逆に、バンドの中でも際立って個性的でクセのある一曲です。
Aメロでの変則的なドラムとベースの絡み、アンサンブルの隙間を的確に縫うようなリードギター、そして艶やかな響きのメロディで動くボーカル。
ストレートな邦楽ギターロックだけではなく、彼らがテクニカルなサウンド展開も得意としていることがうかがえます。
彼らの表現力の幅広さが分かりやすく表れていると言えますね。
バラードで見せるBrian the Sunの個性”カフネ”
「カフネ」は、アニメ「3月のライオン」のエンディングテーマになった曲です。
派手なロックナンバーではなく、優しくて穏やかなミディアムバラードになっているこの曲には、独特のワードセンスを持つ歌ものバンドとしてのBrian the Sunの個性が表れています。
じっくりと歌詞の世界観やストーリーに浸りたくなるような名曲です。
Brian the Sun初期からの名曲”Suitability”
「Suitability」は、彼らが10代バンドの大会、閃光ライオットに出場した頃からの代表曲です。
甘いコードワークやマイナー調でクセのあるメロディ、跳ねるようなリズムなど、現在の彼らにも通じる個性がしっかりと活きているこの曲は、まだ10代の頃に作られたということに驚いてしまう完成度の一曲になっています。
最近の曲を聴いてBrian the Sunが気になった人も、一度は聴いてみましょう。
鋭利なバンドサウンドが魅力”彼女はゼロフィリア”
「彼女はゼロフィリア」は、硬質なギターやゴリゴリのベース、タイトに締められたドラムと、全体的に鋭利なバンドサウンドに仕上がっている一曲です。
Brian the Sunの曲の中でも特にオルタナティブロック色が強くなっていて、ソリッドな空気感がピリッと張り詰めた緊張を生んでいます。
どこか不穏な雰囲気も印象的で、独特のロックナンバーです。
キャッチーな邦ロックナンバーからテクニカルな曲まで、その表現力で多彩な世界観を見せてきたBrian the Sun。
同年代の邦楽ギターロックバンドの中でも、一際独特の存在感を放っています。
2010年代のライブシーンの最前線で成長してきた彼らの音楽に、是非触れてみてください。
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