BAND-MAIDメンバーの⾼い演奏技術
画像出典:https://youtu.be/Uds7g3M-4lQ
ハードロック×メイドという斬新すぎるコンセプトで話題の5人組ガールズロックバンド、BAND-MAID。
結成当初から海外の有名Webラジオで取り上げられ、世界中のハードロック・メタルファンの支持を集めるなど、国内外を問わず高い評価を受けています。
一見可愛い女の子5人組に見えるBAND-MAIDがこれだけ多くのロックファンから注目される最大の理由は、本格ハードロック路線の楽曲の数々と、それを支えるメンバーの「演奏技術」でしょう。
メンバーそれぞれがハイレベルな演奏力を持ち、それが高次元で融合することで、海外のコアなロック好きをもうならせるパフォーマンスがくり出されてきました。
今回は、そんな彼女たちの演奏技術に着目して、その魅力を見ていきましょう。
重厚でタイトなリズム隊がBAND-MAIDの要
まず、BAND-MAIDの演奏を語る上で欠かせないのが、ドラムのAKANEとベースのMISAによって鳴らされる重厚でタイトなリズムパートでしょう。
バンド界では「リズム隊」とも言われて演奏の軸とされているこの2つの楽器ですが、彼女たちは、まさにBAND-MAIDの世界観を土台から支えているメンバーと言えるでしょう。
ゴリゴリのロックナンバー「DICE」のイントロでは、そんな2人のリズム隊としての魅力が特に際立っています。
AKANEのドラムプレイは手数の多い派手さを見せながらもタイトな安定感を見せ、重低音が効いたMISAのベースは、刃物のような鋭さとどっしりとした重たさを両立させています。
2人の演奏が絡み合って生まれるグルーヴは、王道ハードロックの熱さと疾走感を併せ持っていますね。
疾走感あふれる曲調だけではなく、壮大なミディアムナンバーの中でくり出されるリズム隊メンバーの演奏にも注目です。
激情の中にもどこか切なさを見せる「Daydreaming」では、静と動の落差が印象的な曲展開がくり出され、AKANEとMISAのサウンドがその中に鮮やかな緩急を生み出しています。
決して派手なプレイングがあるわけではなく、それでもしっかりと耳に残るフックを利かせた低音に、リズム隊としての彼女たちの実力の高さが表れています。
2人のメンバーによって生み出される鋭利なギターサウンド
BAND-MAIDリズム隊の魅力を追求した次は、「ウワモノ」であるギターを担当する2人のメンバーに注目していきましょう。
ボーカルとともにバッキングを担当するMIKUとリードギターKANAMIのギタープレイは、ベースとドラムが生み出す重低音の上で自在に絡み合って鋭利なインパクトを作り出しています。
王道のアッパーチューンになっているこの「Choose me」では、重心の低いコード弾きで厚みを見せるMIKUと、歌メロの隙間を突いたさりげないリフからエモーショナルなソロまで弾きこなすKANAMIのプレイングを体感できます。
BAND-MAIDの可愛らしい見た目に油断すると、ベテランのプロギタリストにも引けをとらないテクニックに度肝を抜かれること間違いなしです。
BAND-MAIDの曲の中でも特にメタル色の強い「Thrill」でも、MIKUとKANAMIのギターの魅力は強く発揮されています。
リズム隊メンバーの重低音とは被ることなく、それでいてしっかりと重厚さを感じさせる2本のギターのサウンドは、聴き手の体の底から揺らすような心地よさを感じさせます。
エッジの効いたリフも地響きのようなブリッジミュートも、タッピングまで盛り込んだ鮮烈なギターソロも、最初から最後まで一瞬も見逃せないプレイングの連続です。
以上、BAND-MAIDの楽器隊の「演奏技術」という点にフォーカスを当てて彼女たちの魅力を掘り下げていきました。
ハイセンスな楽曲の世界観が地に足の着いた形になっているのは、それぞれのメンバーが見せる圧倒的な実力の演奏があってこそです。
インパクトのあるビジュアルだけでなく、確かな演奏力を持っているからこそ、これほどまでに人気を集めることができたと言えます。
ハードロック・メタル・J-ROCKのファンなら、是非、彼女たちの凄まじい演奏を聴いてみてください。
一度その本格ロックサウンドに触れたら、大きな衝撃に包まれること間違いなしです。