Column コラム

バンド"The Whoops"の歌詞 切ない情景描写が魅力

画像出典:https://youtu.be/IdNI5lUeV2s

The Whoops(ザ・フープス)は、埼玉県北浦和出身の3ピースロックバンドです。

2013年に現在の編成になった彼らは、そこから2013年10月にMASH A&Rのマンスリーアーティストに選出、2014年11月にはRO69jackで入賞、2016年2月には自主企画「漂流響室」を開催してソールドアウトを記録、2016年9月には初の全国流通盤「FILM!!!」をリリースと、順調に注目度を高めてきました。

その音楽性の特徴は、淡くノスタルジックな情景を繊細なタッチで描き出す歌詞と、それをまっすぐに聴き手の耳に伝えるメロディにあります。

決して目立つ派手さはないながらも、一つ一つの楽曲が確かな熱を持ったストーリーを形作り、じんわりと染み込んでくるような心地よさをもっています。

そんな彼らの魅力に、実際に曲を聴きながら迫りましょう。

ノスタルジックな雰囲気のThe Whoopsの代表曲”衛星”

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2015年9月に公開された「衛星」は、全国流通盤アルバム「FILM!!!」にも収録された一曲です。

MVの再生回数は70000回を超えていて、The Whoopsの最大の代表曲となっています。

この曲を聴いて一番最初に思い浮かぶ感想は、おそらく「懐かしい」ではないでしょうか。

夕陽に赤く染まった通学路、帰宅する人々を乗せたバス、髪を揺らすぬるい風。

そんなノスタルジックな情景が映画の風景描写のようなタッチで描かれ、そこから一気に突き抜けるサビでは、気持ちを絞り出すような「忘れてしまうことばかりだよ」というメッセージが歌われています。

おそらく、誰もがこの曲に刺激されて思い出すような記憶を持っているのではないでしょうか。

歌詞とメロディが圧倒的なベストマッチを見せているこの曲は、2010年代の邦楽ロック史に残したいと思える稀代の名曲です。

この空気感こそが、The Whoopsというバンドの最大の魅力です。

素朴な情景描写と優しいバンドサウンドが魅力”東京メトロ”

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2018年7月に公開された「東京メトロ」も、The Whoopsの持ち味である素朴な情景描写が印象的な一曲です。

その歌詞で歌われるのは、「東京メトロ」という東京で暮らす人々の日常の場を舞台にした、小さな出会いの物語です。

本当に現実でもどこかで起こっていそうなストーリーは、明るく優しいバンドサウンドと、なめらかなメロディによって耳に心地よく響いてきます。

何気なくて、小さな希望に満ちていて、気持をそっと軽くしてくれます。

通勤電車やオフィスといった、日常の風景を舞台にしたMVにも注目です。

The Whoopsの個性が光るローファイサウンド”ドライヴ”

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「ドライヴ」は、アルバム「FILM!!!」のリード曲として公開されました。

恋人とのドライヴを描いたこの曲は、窓の外の雨や隣に座る「君」、手元のハンドルの存在感まで伝わってきそうなストーリー性豊かな歌詞が印象的です。

「BGMはNUMBER GIRL」など、邦楽ロック好きにはたまらないワードも登場します。

ドライヴの光景だけが淡々と描かれる中で、穏やかで安心感のある雰囲気を感じられるこの曲には、The Whoopsのバンドとしての個性が光っています。

バンドの熱量を切り取ったライブ映像も

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MVだけでなく、The Whoopsの熱量を感じられるライブ映像にも注目してみましょう。

曲を見るとおだやかなイメージの彼らですが、ライブでは熱く激しいパフォーマンスを披露していて、ロックバンドとしてがっつりと前面に迫ってくる魅力があります。

様々なライブイベントで実績を残してきたのも納得のライブ風景ですね。

この動画ではステージ裏の彼らの和やかな雰囲気も見られるので、おすすめです。


まるで映画を観ているかのような、情景的な歌詞の描写が魅力のThe Whoops。

その曲を一度でも聴けば、ノスタルジックで懐かしい空気感に惹き込まれて、くり返し曲の世界観の中に浸りたくなってしまいます。

聴き手の記憶から青春の情景を引っ張り出して涙腺を刺激するような、圧倒的な歌詞とメロディのセンスを是非一度感じてみてください。

懐かしさや切なさを感じたいときは、このバンドを聴けば間違いありません。

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