Column コラム

音楽業界に新卒で就職したい人が考えなければいけない2つの事

音楽業界への新卒で就職を目指している人も多いのではないでしょうか。華々しく楽しく見えるから憧れる人も居ますよね。ただ、他の業界と比べると色んな特徴や独自のルールなどがあったりと、入ってみて戸惑う人も多いかもしれません。

今回は音楽業界に入ることを夢見る人のために、考えなければいけないことを話していきます!

どんな職種があるの?

一括りに”音楽”と言っても様々な職種がありますよね!

例えば

  • ミュージシャン
  • アーティスト
  • プレイヤー
  • 作曲家
  • 作詞家
  • 編曲家
  • 音楽レーベル
  • マネジメント事務所
  • 楽器メーカー
  • オーディオ機器メーカー
  • 音楽雑誌などのライター
  • 映像制作、デザイン会社
  • 音響エンジニア
  • 照明エンジニア
  • 舞台監督
  • レコーディングエンジニア
  • マスタリングエンジニア
  • などなど、挙げればキリがないほど、様々ですよね。

このように、新卒で音楽業界に就職したい人たちの前には数多くの選択肢がありますが、技術系に就職するためにはアシスタントの経験が必須なので、大学在学中にアシスタントをしに行ったりしましょう。

どうやって会社を探す?

表には出にくい求人

なりたい職種が決まったらいよいよ会社探しが始まります。だいたいの新卒就職を希望する大学生はここで合同企業説明会に行きますよね。どうでしたか。超大手しか求人出してなくないですか?

音楽業界に就職したい人が最初につまづくのはこの”会社探し”である場合が多いです。実は、一般的に求人が出まわっていないことが多いんですよね。よくあるパターンが、A社でマネージャーをやっていた人が、いつの間にかB社でディレクターやっていたりと、業界内で転々とするという独特の風潮があります。

そのため、表立って求人を出す必要がない会社が多いんですよね!

やる気があるなら行動を起こそう

それでは新卒で音楽業界に就職するためにはどうしたらいのでしょうか?

本当に、音楽に関わる仕事をしたい、”好き”を仕事にしたいと思うのであれば、なりたい職種の気になる会社に直接履歴書を持って行きましょう!この業界は意外にも、体育会系な雰囲気があるんです!やる気だとか、行動力とかそういうところが高く評価されたりもするんですよ!

正直な話、制作系も、技術系も、最初から正社員で就職できる可能性はかなり少ないです。求人自体が出てないからそりゃそうですよね。

しかし、正社員はあまり募集しませんが、どこも慢性的な人手不足でバイトは常に欲している状態です。まず、入りやすいバイトから入ってステップアップを狙うのが1番の近道かなと思います。”やりたいならやれ、やるならやれ”というモットーがありますが、就職したいんなら即行動を起こすべきです。

音楽業界志望者が考えなくてはいけない2つのこと

業界の現状と今後

音楽業界はこれまで、主にCDなどの”音源販売”を行うことによって利益を上げていました。

ミリオンヒット、ダブルミリオンヒットがバンバン出るなど、景気のいい話をよく聞きましたよね。アーティストは豪邸に住み、高級車を乗り回し、業界人たちは高給取りの象徴のように街を肩で風切って歩いていました。

では現代ではどうでしょうか?CD、売れません。ミリオンヒットを連発していた大物バンドでも、10万枚売れたら大ヒットです。CDの売上が減ったらどうなるか、分かりますよね。

アーティストに分配される金額は減り、レコード会社や事務所の売上も減り、従業員の給料も削減されています。新卒の採用も削減しました。CDの販売枚数の推移だけを見るとはっきり言って斜陽産業です。今後、もっともっと少なくなることが容易に予想できます。

では、音楽業界はこれから先なくなると思いますか?多分、絶対になくなることはないですよね。不思議です。CDが売れなくなって、市場が縮小しているはずですよね。ということは別に収益を上げることが出来る要素があるはずです。

CDが売れなくなったと囁かれだして、音楽に興味を持つ人が減ったかと一見思ってしまいますが、実は!ライブの動員が年々増えているんです。

以前は音楽を聞くという目的だけではなく、CDというモノを所有することに価値を見出していました。近年では気に入った音楽はYouTubeで簡単に聞くことができるようになりました。そして、気に入った曲は一曲ずつ各種配信サービスで購入することができます。そして、データという見えないモノが主流となったことによって、よりリアルな体験を人々は求めるようになったんだと思います。

その結果、ライブ、とりわけフェスへの動員が年々増えているのだと考えます。

なので、これから新卒で音楽業界への就職を考えている人は、伸びてきているライブやフェスの企画、運営を行う会社に入ることをおすすめします!

自分のキャリアのこと

ライブやフェスの企画、運営を行っている会社への就職をおすすめしましたが、イベント会社は激務の会社が多いです。もっと言うならレーベルも事務所も、音楽業界は以前と比べて衰退しているということもあって、人員を削減しているので、どこも激務です。今は法律が厳しくなったので、流石にそこまではないと思いますが、日付変わってからの帰宅が当たり前、会社に泊まり込みが当たり前みたいな業界の慣習がありました。

しかも、他の業界に比べるとなぜか給料も安かったりして、業界に入ったは良いものの、すぐに去っていく人も多かったです。

それでも、音楽が好き!という人はどの世代にも一定数居て、好きなことを仕事にしたいという人が後を断ちません。好きなアーティストと一緒に仕事がしたいという想いを持っている人や、昔からの音楽への憧れをそのまま維持し続けている人、単純に人とは違う仕事がしたい人など、労働環境や給料を超えた想いを持って働いている人が多いんですよね。

音楽業界に新卒で就職したら多分、きついことばかりで最初は嫌になると思います。しかし、好きなことを仕事にして1つのプロジェクトをやりきった時の達成感や、喜びは他では絶対に味わえないものになっています。

この業界でやりきれる根性があれば、きっとどの業界に行ってもどんなことでも耐えれるようになると思います。


どの職種でも大手ではない限り、新卒採用を行っている会社は本当に数少ないです。ましてや技術職になると、即戦力を求めて新卒採用は一切やっていないという会社も多いです。

本当に音楽業界に就職したい!という気持ちがあるのならば、自分で働きたい会社を調べて直接履歴書を持って行ってやる気や根性をアピールしましょう。

業界的に縮小気味なので、新しい風を吹かすことができる人が業界に入ってくれることを誰もが待望していますよ!

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