Column コラム

みずみずしく波打つシューゲイザー「17歳とベルリンの壁」

画像出典:https://www.youtube.com/watch?v=JpQBp5iSG6U

「17歳とベルリンの壁」。この奇妙な言葉を聞いて、皆さんはどんな印象を持つでしょうか?

「17歳」というノスタルジックな響きと「ベルリンの壁」という少し冷たいワードが合わさって、まるで抽象的な絵画を見ているような、ふわふわした感覚を覚えるのではないでしょうか。

 

そんな不思議な言葉をバンド名に冠しているのが、東京を拠点に活動する4人組バンド「17歳とベルリンの壁」です。

 

彼らの音楽の最大の特徴は、シューゲイザーやドリームポップを基調にした、轟音ながらどこか温かいギターサウンドです。

さらに、そこに男女ツインボーカルが生み出すみずみずしい浮遊感が重なって、個性的な色を作り出しています。

 

2015年にリリースした1st mini album「Aspect」がネット上を中心にロングセラーとなり、2017年には2nd mini album「Reflect」をリリースしてさらに話題を集めている彼ら。

 

そんな17歳とベルリンの壁の音楽を、実際に聴いてみましょう。

終日

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まず紹介したいのが、17歳とベルリンの壁が注目を集めるきっかけになった代表曲「終日」です。

1st mini album「Aspect」のリード曲として、アルバムの最後を飾っています。

 

イントロでは、男女ツインボーカルとキラキラしたクリーンギターのフレーズが、明るくも切ない雰囲気を作り出します。

そこに温かみのある轟音ギターが加わって、正統派のシューゲイザーサウンドが聴き手を一気に音の波の中に連れ出してくれます。

サウンドの浮遊感と不思議な歌詞の世界観が合わさって、「あの日のあの景色」とでもいうべき情景を見せてくれる、ノスタルジックな一曲です。

 

さらに、一見意味のないシーンの連続のようで、実はある秘密が隠されたMVにも注目です。

(よく見ると、「しりとり」になっています…)

プリズム

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1作目「Aspect」で大きな注目を集めた17歳とベルリンの壁が、2017年にリリースした待望の2nd mini album「Reflect」。

そのリード曲となっているのが、この「プリズム」です。

 

イントロからシューゲイザーファンにとってはたまらない轟音ノイズギターが両耳を覆って、その裏できらびやかに鳴るフレーズは、朝の澄んだ空気のようなみずみずしさを感じさせます。

その爽やかなサウンドの中で、空間的に響くツインボーカルがまたノスタルジックな世界観を生み出しています。

「終日」で見せた確固たる世界観をそのまま引き継いだこの曲は、17歳とベルリンの壁の人気を決定づけた一曲です。

 

偶像としての「女の子」が持つノスタルジックさを描いた、色鮮やかで切ないMVも必見です。

Studio Live Program vol.4 - Sphere -

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MVだけでなく、ライブ映像も見てみましょう。

 

ライブ配信された後にYouTubeでも公開されたこちらのスタジオライブ映像では、先に紹介した「終日」と「プリズム」を含む6曲の演奏を見ることができます。

まだライブでしか聴くことのできない新曲も演奏されていて、普段彼らのライブに行けない地方のファンにとっては嬉しい動画になっています。

 

本格的な機材を使って撮影されたこのスタジオライブは、まるでメンバーの演奏を目の前で聴いているようなクリアで高音質なサウンドが魅力です。

さらに、360°を撮影できる特殊なカメラによって撮られているので、画面をドラッグすると視点をぐいぐい動かして、それぞれのメンバーを見ることができるようにもなっています。


いかがでしたか?

 

今の日本のインディーズ音楽シーンで、着実に注目をされつつある17歳とベルリンの壁。

シューゲイザーやドリームポップ、インディーポップを現代のバンド音楽に落とし込んだ彼らの楽曲は、いつまでも浸っていたくなる心地よさとキャッチーで耳に残るメロディで聴く人を一瞬で虜にしてくれます。

 

邦楽バンドシーンの中で確かな立ち位置をもって話題を集めている17歳とベルリンの壁の音楽は、特にシューゲイザーファンなら必聴の良曲ばかりです。

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