Column コラム

ストリートミュージシャンが東京都で演奏できる場所

今日も各地でストリートミュージシャンによるライブが行われています。

しかし、素敵な音楽を響かせていても許可がないと警察に止められるケースもあります。

演奏出来る場所を探すのに頭を悩ませてしまいますが、実は東京都には路上でのライブを行いたいアーティストに、パフォーマンスができるところを提供するといった、素敵な制度があります。

一体どういった制度なのか、今回はふたつの例をご紹介します!

東京都が実施する制度「ヘブンアーティスト」

「ヘブンアーティスト」は「東京都生活文化局」による審査に合格したパフォーマーにライセンスを交付し、都が指定した場所でのパフォーマンスを許可する制度です。

これは、かの東京元都知事、石原慎太郎氏の発案で創設されたもので、ライセンスを交付されたパフォーマーは「上野公園」「代々木公園」「東京国際フォーラム」など、40を越える施設でのパフォーマンスが可能になります。

「CD・DVDなどの販売は不可」「大音量での演奏は禁止」などの条件があるものの、平日も開催できること、東京都のお墨付きであること、人が多く集まる場所でライブが出来ることを踏まえると、ストリートミュージシャンにとってはチャンスと言えると思います。

ストリートミュージシャンなら注目したい「井の頭公園アートマーケッツ」

東京都、吉祥寺にある「井の頭恩賜公園」。

豊かな緑やボートが楽しめる池などで人気のスポットですが、ここでもストリートミュージシャンや創作を行う人のためのシステムがあります。

「井の頭公園アートマーケッツ」は公園の賑わいを周辺地域の活性化に繋げることを目的とした事業で、パフォーマンスだけでなく絵画やアクセサリーなどのアーティストも対象にしています。こちらも年に一度の審査に合格した人だけが参加出来ます。

先述の東京都が実施する「ヘブンアーティスト」との主な相違点は

  • 会場が井の頭公園内に限定されること
  • 土日祝のみの開催であること
  • 年間登録料がかかること
  • 自作の創作物に限り、展示販売が可能

このように活動が限定的になるデメリットはありますが、ストリートミュージシャンであればオリジナルのCDを販売することが出来るので収益性は高いです。

そして演奏場所が限定されることで、固定ファンの獲得にも繋がるかもしれません。

ストリートミュージシャンが演奏場所を確保するために「申し込みと審査の方法」

ヘブンアーティスト、井の頭公園アートマーケッツ共に公式ページに申し込み方法が掲載されています。所定の用紙にて活動内容等を記載し、応募することで音楽やパフォーマンスの専門家が審査してくれるとのことです。

気になる審査基準は100%明らかになっていませんが、たとえばヘブンアーティストについては、「魅力」、」「独創性」、「将来性」の3つが具体的な基準として提示されています。

「独創性」、「将来性」はなんとなくわかりますよね。

「魅力」とは、「公共の場に行き交う多くの人達に芸術の素晴らしさを伝えられるかどうか」、ということのようです。

以下、公式ページです。募集期間は年間を通してではなく、毎年一定の時期に限られるようなので、申し込みを考えられている方はスケジューリングしといてくださいね。

ヘブンアーティスト:http://www.seikatubunka.metro.tokyo.jp/bunka/heavenartist/

井の頭公園アートマーケッツ:http://inokashirapark100.com/artmarkets/

まとめ

東京都では主に以上のふたつがストリートミュージシャンの演奏場所として公的に認められています。ミュージシャンにとっては、それぞれの活動の仕方によって選ぶのがいいでしょう。

どちらも審査や条件をクリアしなければ参加出来ませんが、それをクリアすることで演奏力の向上やマナーアップのきっかけにもなると思います。

また「ヘブンアーティスト」や「アートマーケッツ」のような取り組みが他の自治体にも広がりを見せれば、音楽や表現がより身近に感じられるかもしれませんね!

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