Column コラム

ボイストレーニングで歌が上手くなるやり方について

女性シンガーを見ていると、細いのにとても歌がうまい方がたくさんいますよね。

「なにか歌が上手くなる秘密があるのでは?」そう考えたことがあるのではないでしょうか?現在活躍しているシンガーのほとんどは独自のボイストレーニングを行っています。その方法は人それぞれですが、今回は基本的なやり方から、応用的なところまでをご紹介します!

ボイストレーニングの基本:腹式呼吸

ボイストレーニングを始めるうえで基本になるのは「姿勢」です。体がこわばっていたり背中が丸まっているなど「体が緊張」している状態ではいい声が出ません。

まずは正しい姿勢についてレクチャーしたいと思います。

正しい姿勢の作り方

  1. 両手を頭の上でくみ、伸びをします。そして一気に力を抜く。「肩の力」を抜いてください。
  2. 両足を肩幅に広げ軽く2~3回飛んでください。(ちなみに右と左とで足の開き方が違う方は整骨院へ行き、治療してもらうことをお勧めします。「肩こり」「腰痛」も改善されます)
  3. 両手は横に垂らし、体重を親指の付け根(母指球)にのせます。
  4. 顔はまっすぐ前を見ます。あごを上げすぎないよう注意しましょう。

これで基本の姿勢は完成です。リラックスしている状態であり一番力の入れることのできる姿勢がこの姿勢だといわれています。

腹式呼吸とは?

腹式呼吸とは声を出す上で、非常に重要になってくる呼吸方法です。簡単に説明すると「マラソンを走った後」に肩をあげて「はぁはぁ」呼吸するやり方が「胸式呼吸」というのに対して、「寝ているときにお腹が膨らんで戻る」といった呼吸方法が腹式呼吸です。

腹式呼吸は歌っているときに意識しすぎるとうまくできません。ボイストレーニングを行うことで自然と腹式呼吸のやり方がマスターできるようになります。歌が上手くなるためには、必須で身に付けなければならない呼吸方法です。

腹式呼吸のやり方

  1. 「正しい姿勢」でお腹に手を当てます。
  2. 息を吸い、ゆっくり10秒かけてはいてください。この時にお腹の奥に力が入っていることを意識してください。
  3. 次は息を短く切りながら「スッスッスッスッスー」と息を吐きます。

これらの動作を毎日数セット行うことで腹式が鍛えられ、今まで以上に良いパフォーマンスが発揮できるでしょう。

「えっこれだけ?」と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、こればボイストレーニングの基本です。腹式呼吸のやり方をマスターするだけでかなり歌が上手くなるので、だまされたと思って「続けて」ください。

なかなか毎日続かないという方におすすめです。「ふと気づいたときに腹式呼吸をする。」これを意識して生活をすることでかなりのステップアップにつながります。

あくまでも基本が大切なので、注意してくださいね。

もっと歌が上手くなるには?

ボイストレーニングを継続して腹式呼吸のやり方をマスターすることは、ボーカリストを目指す上では必ず通らなければならない道です。ここで断念しているくらいであれば、歌は決して上手くなりません。

ここからの話は、ボーカリストとして最終的に目指してほしい到達点についてです。もちろん、ボイストレーニングはしっかりと続けながら、次のようなことを意識しながら自分の歌声を洗練させていってほしいと思います。

歌が上手い人には「声に色」がある

歌が上手くなる人とそうでない人との圧倒的な違いは、「声の色」を意識しているかどうかです。ピッチももちろん重要ですが、極端な話、少しくらいピッチがズレていても、「声に色がある」人はそれだけで人を感動させることができます。

「声に色」。抽象的なだなぁ、と思われる方もいますよね?

もう少し具体的な話をすると、Aメロでは悲しく…、Bメロでは悲しみの中に少し希望が…、サビでは悲しさや苦労を糧にして力強く生き抜く感じ!、たとえばこんな感じでしょうか?

これを技術的なやり方で説明すると、クレッシェンドやデ・クレッシェンド、またはファルセットなど、色々と表現できるのかもしれません。

しかし、技術だけではなく、心と体を一致させながらこれを表現することが大切なんです。

一つの歌の中に物語があり、それを声だけで表現できる人が「歌の上手い」人です。

例になるかわかりませんが、以下の動画を見てみてください。

一瞬最初の部分では、「あれ?ピッチがズレてないか?」と思うかもしれません。

しかし聴き続けてみてください。彼女の独特の「声の色」に心が動かされてくると思います。

これを聞いて、ジーンときた人、涙を流した人は、「声の色」を感覚で捉えられる人だと思います。

サムネイル

歌が上手くなりたい人にとって、基本的なボイストレーニングは欠かせません。しかし、そこまでは誰でもやることです。本当に上手くなるためには、その先を目指す必要があります。どいういう声を持つか、どういう表現をするか、です。

その方向性を決める上で、今回挙げた「声の色」が一つのキーワードになると思います。

この記事を踏まえ、自分だけのボイストレーニングを見つけてみてくださいね。

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