音楽「ロック」の意味って何?
今日の音楽シーンの中で非常に難しいものの一つが「ジャンル分け」ですよね。
特に「ロック」について、「Alternative Rock」、「Glam Rock」、「Psychedelic Rock」、「Hard Rock」など細かくジャンル分けするとおよそ100種類にもなります。
では、その定義、意味とは、いったいどのようなものなのでしょうか?
Rockの始まり
その始まりは、1940年代のアメリカが起源となるリズム&ブルース(R&B)やカントリーミュージックに影響された1950年代の音楽「ロッカビリー(Rock a billy)」にあるといわれています。
そして1960年代以降、ビートルズの登場によりエレキベース、ドラムを土台にエレキギターをのせて歌うといった形がごく一般的となり、その多様性は増していったといえます。
現在では必ずしもこの通りではなく、様々な楽器を取り入れる場合も多くあり、電子楽器を使用しているかどうかを基準とすると区別がつけやすいです。
日本での位置付けは?
日本は海外に比べ、よりあいまいな位置付けになります。
1990年代には大手プロダクションがマーケティングの戦略として「J-ROCK」の呼称を広めようとしましたが、90年代には「サザンオールスターズ」や「米米CLUB」のような、海外の「Rock」をイメージするようなサウンドではなく、どちらかと言うとポップスに近い音楽が大衆に好まれて聴かれていたために、「J-POP」という呼称のほうがより浸透しました。
90年代後半になり「L’Arc-en-Ciel」や「GLAY」などのアーティストが活躍するようになり、あまり浸透しなかった「J-ROCK」という呼称が浸透し始めたと言えるでしょう。
Rockには派生がたくさん
前にも挙げたように、ロックには多くの派生が存在しており、その一部を紹介します。
ミクスチャー・ロック
この言葉は和製英語であり、日本でしか通用しません。
とくに「ラップ・レゲエ・ヒップホップ」や「民族音楽」と「ロック」を混ぜ合わせた意味があります。
代表として「ASIAN KUNG-FU GERNERATION」、「HY」、「RADWIMPS」など多くのアーティストがあげられます。
Alternative Rock
Alternative(オルタナティブ)には「型にはまらない」といった意味があり、時代にとらわれずに、「売るため」の音楽ではなく、周りにとらわれない音楽を作るという意味があります。
1990年代以降はAlternative Rockが主流となり現在のミュージックシーンを盛り上げています。
代表として「U2」「メイデイ」などの洋楽アーティストがあげられます。
やっぱり気になる?「メタル」との違い
これまでの内容以外に、「メタルとの違いは何だろう?」といった疑問を持っている方も少なくないかもしれません。
結果を言ってしまえば、本質的には同じと言えます。しかし、メタルのほうがより激しさがあると言えます。
激しさという点でみると、「ロック」→「ハードロック」→「へヴィ・メタル」 といったような順序をつけることができます。
ロックには色んな意味がある
「ロック」という言葉には、単に音楽ジャンルとしてだけでなく、精神的な意味も込められています。たとえば、「強く堅い意志」、「思いを貫く」といった意味があります。
また、「驚かす」、「びっくりさせる」、「感動させる」、「衝撃を与える」といった意味もあります。
それらを総称して、「ロック魂」なんて言葉もありますよね。
単にジャンルのひとつとして捉えている人よりも、こういった裏にある意味に心打たれている人のほうが実は多いのかもしれません。
このようにロックという言葉は、一つではまとまらないほど広く生活に浸透しています。
これからのミュージックシーンにおいて、どのような音楽がつくられていくのか注目したいですね。