Column コラム

音楽活動と就職活動、どちらを優先すべきか

今、プロを目指して音楽活動を行っている人で、親や周囲の人から「早く就職しろ」と言われている人は多いのではないかと思います。口酸っぱく、会うたびにそんなことを言われ続けたら、信念を持って音楽活動していても揺らいでしまいますよね。

そこで今回は、音楽活動と就職活動のどちらを優先すべきか、3パターンの事例で考えていきます。現在、悩んでいる人は選択の参考にしてみてください!

1.音楽活動<就職活動

始めに、音楽活動を辞めて、就職活動に重心をおいた場合のメリット・デメリットを説明します。

この選択をしたあなたは堅実です。会社選び次第では音楽活動も継続できる可能性はあります。ただ、ほとんどの場合は、生活の中心が会社になってしまうので、今までと同じように音楽活動を続けることはできないでしょう。もしかすると激務かもしれません。個人練習の時間も少なくなるでしょう。ましてや全員で予定を合わせなくちゃいけないスタジオ練習の回数はグッと減ります。それでも、生活は安定するので、人生設計もできるようになると思います。

この選択をする場合は、音楽以外のことに生きがいや楽しみを見出したほうがいいかもしれませんね。

メリット:生活が安定する

デメリット:夢を諦めることになる

2.音楽活動//就職活動

次に、音楽活動と就職活動を両立する場合のメリット・デメリットを説明します。

この選択をしたあなたはチャレンジャーです。就職する会社次第で、音楽活動に割ける時間が左右されます。大体の会社は残業もあるでしょう。もしかしたら休日出勤もあるかもしれません。その時、スタジオやライブのスケジュールが被っていたらどうしますか?普通は仕事を優先するでしょう。ツアーに行くときに、何日も休むことができますか?普通の会社では無理ですね。

このように、就職する会社の選択を間違えると音楽活動どころではなくなります。音楽活動と就職活動を平行して行う場合は、事前に音楽活動がしやすい会社かどうかを見極めることが大切です。

また、この選択の場合は、一緒にやるメンバーも会社員のほうが、お互いに理解し合えるのでいいですね。全員社会人で音楽活動を行っていて、有名になっているバンドもあります。安定した活動資金でいい機材を買ったり、何回もレコーディングできます。

ただ、生活時間がめちゃくちゃになる可能性があります。健康には十分気をつけましょう。

メリット:安定した資金で音楽活動を行うことができる。

デメリット:生活時間が不安定になる

3.音楽活動>就職活動

最後に、就職活動を辞めて、音楽活動を優先する場合のメリット・デメリットを説明します。

この選択をしたあなたは茨の道を突き進みます。一寸先も見えない中で音楽活動を続けていくことは、相応の覚悟が必要です。就職活動の大変さに嫌気が差して逃げるように音楽活動を選択するのであれば、一般企業への就職を選んだほうがいいでしょう。絶対売れてやるという気概は、この選択をした人なら誰でも持っていることでしょう。その上で、誰にも負けない曲作りや、演奏技術の向上、パフォーマンス、自分のキャラ付けだったりと全てを行っていかなければいけません。想像を絶する厳しい競争を勝ち抜いてようやく売れることができる世界です。

ただ、この選択をした人のほうが売れていることは、現在の音楽シーンを見ても明らかでしょう。「バイトしながら音楽活動をやっていた」よくアーティストへのインタビューで聞きませんか?音楽活動に集中することで、曲やパフォーマンスをより多くの人に届けることができるのは間違いありません。

ある意味この選択は、「メジャーへの就職活動」かもしれませんね!

メリット:ひたすら音楽だけに集中することができる

デメリット:売れなかった場合、職歴がなく、つぶしが利かない

ex.音楽業界に就職!?

番外編

音楽業界への就職という選択肢もあります。音楽に関わる会社に就職することで、常に音楽と接点を持つことができますね。

例えば

・音楽レーベル

・音楽プロダクション

・音楽雑誌編集者、ライター

・作詞、作曲、編曲家

・レコーディングエンジニア

・音響、照明、舞台会社

・プロミュージシャン(演奏家)

・音楽イベント制作会社

など、音楽に関わる仕事はたくさんあります。就職活動の選択肢の1つに加えてみてはいかがでしょうか。


親に口酸っぱく就職しろ、就職しろと言われているバンドマンは大勢いると思います。本当に売れたいなら、就職活動から逃げるように音楽活動を行うのではなく、”売れないと死ぬ”ぐらいの気持ちを持って音楽活動を続けるほうが、売れる確率は高くなります。

今回の3つの選択肢のどれか1つに絞るのではなく、例えば「1~2年で売れなければ就職する」というように期限を決めて、音楽活動に打ち込むと緊張感を持つことができるのではないでしょうか。

どんな選択をしたとしても、「音楽が好き!」という気持ちだけは忘れないようにしてくださいね!

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