自主制作CDの作り方・種類まとめ

音楽活動をしている人にとって、ひとつの憧れが「自分のCDを作って売る」ことですよね。

自分のオリジナル曲が「CD」という形でお客さんの手に渡っていくのは、ミュージシャンとして一番嬉しいことのひとつではないでしょうか。

また、アーティストとして商業的な成功を考えている人にとっても、「自主制作CDを売って収益を上げる」というステップは重要なことです。

そこで今回は、オール手作りからプレス業者にしっかり依頼する形式まで「自主制作の主な種類」を紹介して、それぞれの作り方やメリット・デメリットを解説します！

まず、一番お手軽な自主制作CDの作り方が、「CD-Rに曲データを焼いて、それを不織布に入れる」というものです。

見た目的にはあまりちゃんとした「自主制作CD」という雰囲気はありませんが、とにかく作るのが簡単でコストもかからないのがメリットです。

デザイン的にも最低限に、CD-Rの白地のレーベル面にペンでアーティスト名や収録曲名を書いただけのものも多く、無料配布CDなどのお手軽な配布物におすすめの形です。

無料デモ等なら不織布に入れるだけでもOKでしょうが、写真やイラスト、バンドロゴなどを印刷して12cm×12cmの正方形にカットした紙を不織布の反対面に入れるだけでも、ちゃんとジャケットデザインがされているように見えてグッと見栄えがよくなりますよ。

CDは手焼きCD-Rで、ジャケットを手作りで用意すると、自主制作CDとしてのクオリティが一気に上がります。

スリムケース（流通しているCDのケースよりも薄いケース）にジャケットを印刷してカットしたものを入れ、透明ビニールに入れれば、値段をつけて販売するCDとしても十分でしょう。

今はCDの盤面に印刷できるプリンタも多いので、CD-Rでも、デザインをプリントすればかなり見栄えがよくなります。

また、手作りジャケットにはスリムケース形式だけでなく、A4の紙を斜めに折って正方形の紙ジャケット形式にする、という作り方もあります。

歌詞やクレジット、ジャケットデザインを印刷すれば、独特の雰囲気がある立派な自主制作CDが出来上がります。

ジャケットは手作りで、CDの方だけプレス業者に依頼する（バルクCD）、という作り方もあります。

手焼きCD-Rは自分で一枚一枚データを焼いて盤面をプリントしないといけないので、コストが安い分手間も大きくなります。

その一方、業者にCDディスクのみ製作依頼するバルクCDでは、数百枚で1万円台というリーズナブルな価格で、その手間をすべてカットできます。

100枚以上の自主制作CDを作る予定があるなら、CDの方だけ業者依頼をするのもアリです。

プレス業者にCDからジャケットまですべてを依頼するプレスCDなら、自主制作ながら、流通しているCDと変わらないパッケージの製品を作ることができます。

見栄えのクオリティは自主制作CDの種類の中でも最高峰ですが、1枚あたりのコストやデータ入稿の手間、必要なジャケットデザインの点数なども多くなります。

ですが、プレスCDは製作枚数が多くなるほど1枚あたりのコストも下がるので、数百枚～1,000枚以上の大量生産をすれば、手焼きCDよりもコストが小さくなることもあります。

商業作品と変わらない本格的な自主制作CDをたくさんの枚数作りたいなら、プレスCDに挑戦してみてはいかがでしょうか。

プレスCDでも、紙ジャケットの中にディスクと歌詞カードを入れてビニールでパッケージングした紙ジャケット方式なら、デザインの点数も少なくて、製作コストが小さくなります。

また、プレスCDの多くプラスチックケースなので、紙ジャケットで作られたCDは物販コーナーにあっても目立ちます。

パッと目につくCDを作りたい人は、紙ジャケットも選択肢に入れてみてください。

以上、自主制作CDの主な種類と、その作り方、メリット・デメリットをまとめてみました。

簡単な形から本格的なプレスCDまで、それぞれ利点があります。

無料で配るデモCDなのか、作品としてしっかりしたものを作りたいのか等、作る目的によっても向いている形式は変わります。

どんな目的のCDなのか、どのくらいの枚数を作りたいかなどに合わせて、作り方を選んでいきましょう。