多彩なサウンドで魅せるネット音楽界の異端児「mao sasagawa」
画像出典:https://www.youtube.com/watch?v=jP3wAOxnRmk
今インターネットを中心に話題を集めている音楽クリエイターに「mao sasagawa(マオ ササガワ)」という人物がいます。
以前はバンド「文学少女」のギターボーカルとしても活動し、現在は主に初音ミクなどを用いた「ボカロP」としてネット上での作品発表を中心に活動しているmao sasagawa。
その音楽性は、シンセサウンドが印象的なドリームポップからバキバキのバンドサウンドが響くオルタナティブロックまで、幅広いジャンルにわたっています。
さらに、早いペースで作品公開を続けているのもmao sasagawaの特徴です。
次々に新曲が動画サイトに公開されて、それがどれも外れなしのハイクオリティな作品なので、ここ最近で急速に彼のファンが増えています。
そんな、今大注目のmao sasagawaの楽曲の数々を実際に聴いてみましょう。
たりない
まず紹介するのは、YouTubeでも特に再生数が伸びている代表曲「たりない」です。
ジャンルとしてはエレクトロニカになりますが、鍵盤の音色やアコースティックギターの響きも合わさって、独特のポップさが生み出されているダンスナンバーとなっています。
ため息のようなかすれ声で歌う初音ミクのボーカルも印象的で、いかにも「ボカロ」という声とは全く違う、mao sasagawaのミクならではの個性が感じられます。
退廃的な歌詞も合わさって、気だるげでアンビエントな魅力を感じられる一曲です。
mentir
次に紹介する「mentir」は、壮大的で感動的なバラードナンバーです。
mao sasagawaらしさを感じる初音ミクの声は、切なげなピアノの旋律も相まって、聴いていると感傷的な気持ちにさせられます。
歌詞は意味深な言葉遣いが多いのが印象的ですが、「間違って 壊れあって それで「赦されていいよ」なんて」など、悲しい恋を思わせる表現が多くて、曲の切なさをさらに増しています。
大胆に転調するサビなど、曲構成にも感動的なストーリー性が感じられる一曲です。
ナハトムジーク
「ナハトムジーク」はここまで紹介した2曲とは打って変わって、ゴリゴリのベースやサイケデリックに歪むギター、疾走感あふれるドラムなど、バンド感あふれるオルタナティブロックな一曲です。
特に激しいスラップで聴かせるベースや縦横無尽に曲の雰囲気を変えてくるドラムなど、リズム隊の絡みが聴きどころとなっています。
mao sasagawaのクリエイターとしての引き出しの多さを感じさせる曲です。
サマーディスライク
初音ミクをボーカルに使用した曲が多いのがmao sasagawa作品の特徴ですが、ここで彼自身がボーカルを務めた曲も紹介します。
シューゲイザーとインディーポップの要素が強く表れた「サマーディスライク」は、爽やかでノスタルジックなサウンドとmao sasagawaの吐き出すようなローテンションなボーカルが合わさった一曲です。
Galileo Galileiや17歳とベルリンの壁などの邦楽インディーポップ、シューゲイザーが好きな方なら、きっとハマれる名曲です。
アルバム「Graduation」トレーラー
最後に、mao sasagawaのボカロアルバム作品「Graduation」のトレーラーを紹介します。
全17曲と大ボリュームになっているこのアルバムは、これまでの彼の活動の集大成ともいえる作品です。
この記事で紹介した「たりない」「mentir」「ナハトムジーク」なども収録されていて、エレクトロニカやシューゲイザー、ギターポップ、ドリームポップなど、とにかく色々なタイプの曲を楽しめます。
ジャンル的には幅広くなりながらも、mao sasagawaらしい個性やボカロ曲としてのキャッチーさも持ち合わせていて、あまりコアなジャンルの音楽を聴かない人でも聴きやすいのも特徴です。
この手のジャンルが好きな人なら、大満足できること間違いなしの名盤です。
以上、ボカロ界、ネット音楽で話題を集めているクリエイター・mao sasagawaについて紹介しました。
多彩なサウンドと、その中に光る確固たる個性でファンを増やし続けているmao sasagawa。
まさに、ネット音楽界の若き異端児と呼べる、注目の存在です。
そんなmao sasagawaが、ハイペースな活動でこれからどんな音楽を聴かせてくれるのか、要注目です!
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