RADWIMPSのインディーズアルバムを紹介!
10年以上変わらず独特な目線から恋愛をテーマにした曲を中心に書き続けて、中高生から絶大な人気を集め続けているバンドRADWIMPS。
現在大ヒット中の映画”君の名は。”の主題歌や劇中歌が収録されたアルバム”君の名は。”が初めてオリコンチャート週間1位を記録するなど、快進撃を続けています。
映画館で”君の名は。”を見た人は口々に「ラッドの音楽が良かった~」と話しながら出てきています。主題歌も劇中歌も映画並みに印象に残る音楽でした。
そんな彼らですが、インディーズ時代はかなり若かったこともあり、鋭く尖って遊び心のある曲を演奏していました。もしかすると、そっちのほうが好きな人も多いはず。
今回はそんな昔のアルバムについてご紹介していきます!
青春御用達バンド”RADWIMPS”
始めにラッドについて振り返っていきます。
2001年に、ギターの桑原彰にボーカルの野田洋次郎が誘われRADWIMPSを結成。
2004年に、ベース武田祐介、ドラム山口智史が加入し、以降メンバーチェンジすることなく現在まで快進撃を続けています。
ラッドの何が凄いかというと、どの時代の中高生も熱中させる妙な強い魅力を持っていることです。正直、今までにファン層が3周ぐらい回ってるんじゃないかと思うほど。
アルバム「RADWIMPS 3~無人島に持っていき忘れた一枚~」が2006年に発売した当初中学生だった私の周りの同級生は大体ラッドを聞いていました。
私自身もこのアルバムは何百回、何千回聞いたのか分かりません。というか、今でも車の中で聞いているくらいです。
恋愛に夢見がちな青春御用達バンドとして揶揄されることもありますが、明らかに同世代に登場した他のバンドと比べると人気が長く持続していますよね。
何よりも恐ろしいのが、今の中高生も「ラッドいいよね~!」という会話が繰り広げられているということです。それって凄くないですか?
最初に話した映画”君の名は。”は中高生からの人気も高い映画です。つまり、その主題歌や劇中歌に起用されたことからもラッドの若年層への人気の高さを裏付けていますね!
しかし、良いのは最近の曲だけではないですよ!インディーズ時代のアルバムこそ、ある意味中高生にウケる曲が多いと思います。
高校生の頃に制作された1stアルバム”RADWIMPS”
収録曲
- 人生 出会い
- 自暴自棄自己中心的(思春期)自己依存症の少年
- 心臓
- もしも「みんな一緒に」バージョン
- さみしい僕
- コンドーム
- 青い春
- 「ぼく」と「僕」
- あいまい
- 嫌ん
- 「ずっと大好きだよ」「ほんと?…」
- 愛へ
- あいラブユー
このアルバムはラッドが高校生の頃に制作され、現在のメンバーではなく旧メンバーが参加しています。収録曲もまさに、ザ・インディーズって感じです。
つい最近、コピバンも参加できる某コンテストイベントを見に行ったとき、高校1年生のバンドが”もしも”を演奏していてびっくりしました。
高校1年生って言ったら15~16歳ぐらいじゃないですか。このアルバムが発売されたのは2003年ですよ!その頃、2~3歳だった子たちが”もしも”を弾いているっていうこと、冷静に考えたら不思議じゃないですか?
RADWIMPS、もっと言えば野田洋次郎が高校生の頃に作ったCDだからこそ、同世代の高校生に支持されるのではないでしょうか。
”心臓”のサビの歌詞をご覧ください。
今からあなたのもとへ走るよ 足がちぎれ落ちるのも忘れるよ
五体が届かなくとも この脈打つ心臓を見てくれ
あなたがいるから鼓動を刻み あなたがいるから紅く染まるよ
あなたがいるから僕は生きられる あなたがいなけりゃ僕は…死んでるよ
ここまでストレートに気持ちをぶつけるなんて恋に恋する世代じゃないとできないですよね。かと言って誰でもこの詞を書けるわけでもないですが。
だけど、中高生にはこんな分かりやすく、直情的な歌詞がウケるんです。この曲も、ストリートライブで弾き語りしている高校生ぐらいの女の子が歌っていたのを聞きました。
中高生にこそ、インディーズ時代に作られたこのアルバムの良さがダイレクトに伝わるはず!
暴力的に豊かな感性”RADWIMPS 2 〜発展途上〜”
収録曲
- 愛し ~明くる明け~
- なんちって
- そりゃ君が好きだから
- 夢見月に何想ふ
- ノットビコーズ
- 愛し(かなし)
- うぃんぷす学園休み時間
- ヒキコモリロリン
- 着席
- 俺色スカイ
- 音の葉
- シリメツレツ
- 祈跡-in album version-
- ララバイ
RADWIMPSの現メンバーで制作された最初のアルバム。個人的には人生ベスト5に入るくらい思い入れのあるアルバムです。頭おかしくなるくらい延々と聴き続けました。
ラッドはこの頃からインディーズらしい遊び心を散りばめながらも、繊細で心に刺さる楽曲が目立つようになってきます。
例えば、有名なヒキコモリロリンの一部の歌詞をご紹介します。
あかさ田中昌也だ!!じゃんけんの必殺は「最初はパー(グー)」
いいの それでいいの やっぱ おっぱいは触りたいの
田中昌也って誰だよ!と聴いた人は誰でも思うはず。野田洋次郎の中学校のお気に入りの先生らしいです。余談ですが、ラッドが有名になってしまってとうとうWikipediaにもその名前が書かれてしまいました。完全にふざけきってる歌詞をキャッチーなメロディで歌っています。
何だよこの曲…と思っていると
死んだ後にどこに行こうが 心配するの早すぎやしないか?
まずは人間を生きてから 明日の楽しみ数えてから
今日で人を愛せるのは 人生最後だって思って生きれたら
きっと優しくなれるから 一生分毎日愛せるから
超真面目なこと言い出します。しかも、最高に耳に残るサビのメロディと共に。日本語と流暢な英語を織り交ぜながら歌うRADWIMPSは当時のインディーズバンド界隈でもずば抜けて注目される存在でした。何でもかんでもジャンルレスにミックスした彼らの曲は時代の最先端でしたからね。
ふざけた曲もやっているかと思う一方で、このアルバムには
愛しているという声が 泣いているように聞こえた
心がいつか人を 救うのを 君はいつでも 知っていたの
と歌う”愛し”のような切なくも繊細で、完成度の高い楽曲や、
夢見月に何想ふのように
泣いた 笑った 叫んだ その”今”の連鎖が僕なら
偶然の上に生きてきた そして「今」の僕に会えたなら
悲しみよ 苦しみよ 痛みよ 気持ちよさよ ありがとう
生きていく上で忘れられない大切な言葉を歌った曲があるなど、変幻自在の53分間を楽しめるかなりクオリティの高いアルバムになっています。
リリースされたのはメンバーが18歳の頃ということもあり、やはり感性が中高生に近く、共感しやすいですよ!というか、18歳でこのアルバムを作れることが凄いですよね…!
インディーズの頃からずば抜けた感性を持って中高生に支持されて、それから今でも変わらないどころか更に大人気バンドとなったRADWIMPS。
”君の名は。”の大ヒットがまだまだ続きそうで、今年はRADWIMPSイヤーと言っても過言ではないくらい、注目が集まっています。
しかも、11月にニューアルバムも発売するようなので、ますます期待が高まりますね!今年はラッドから目が離せません!
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