Column コラム

BARK UPはZepp福岡の代わりになるのか!?

2016年5月をもってZepp福岡の営業終了以降、県内から2,000人キャパの大箱が姿を消し、音楽業界の衰退が危ぶまれていましす。これまでZeppを利用するレベルのアーティストは、必然的にZeppよりも小さなキャパの箱を選択せざるを得ない状況です。

そのような状況を打開しようと、Zeppと同じキャパ2,000のライブハウス”BARK UP”が大野城市にできるという話が上がっています。

本当に大野城にライブハウスはできるのか。また、Zeppの代わりとなることはできるのか、考えていきます。

ライブハウス激戦区 福岡

はじめに福岡のライブハウス事情を振り返っていきます。

現在、全国的に見ても数多くのライブハウスが存在しており、日々インディーズ・メジャー問わず熱いライブを繰り広げています。特徴として、主にキャパ200~400の小箱が多いということが挙げられます。

まさにライブハウス激戦区とも言えます。インディーズ市場においては、ですが。

1,000人以上動員できるようなバンドのライブを行うには、今あるライブハウスでは少々キャパが足りません。Drum Logosが唯一、1,000人のキャパを持っているライブハウスとして、人気のメジャーバンドを受け入れているのが現状です。

この背景には、ヤフオクドーム前のキャパ2,000人のライブハウス、Zepp福岡営業終了があります。

今後、福岡でメジャーなバンドのライブが見れなくなるのでは!?と危惧されている中、大野城市にZeppと同規模のライブハウス「BARK UP」ができるという話が浮上したのです。

8月3日以降Twitter上で話題に

BARK UPというライブハウスができるという話題は、2016年8月3日にTwitter上を賑わせました。始まりは求人情報サイトに9月上旬にオープンするライブハウスのスタッフを募集する求人情報が掲載されたことを見つけた人のツイートがきっかけです。

当初は「本当か!?」と疑ってかかる人が多かったですが、公式サイトがオープンして以降、それらは期待の声へと代わっていきました。

Zepp福岡の営業が終了し、これまでのように好きなバンド、アーティストのライブが福岡で見れないんじゃないかと肩を落としていた人たちにとっては朗報でした。

Twitter上ではBARK UPまでのアクセス方法や、来て欲しいアーティストの話題で盛り上がりを見せていました。音楽ファンたちにとってはちょっとしたお祭りです。

大野城にライブハウスができるという話があちこちで話題になっているのとは対照的に、公式ホームページ上の公演スケジュールやオープン日情報、店舗の情報などがアップされることはなく、実際にオープンするのかどうか不安に思う声も上がっていました。

そんな中、ホームページが一時期アクセス出来ない状態になり、やっぱり無理だったのか…とがっかりした人もいましたが、現在ではホームページもまた公開されるようになっていますね。

さらに今度はTwitter上で、ビジュアル系バンド”R指定”の無料ライブがBARK UPで開催されるとの情報が出回り始めました。ちなみに、R指定はシングルチャートでTOP10入りを果たしたり、NHKホールでワンマン公演を行うことが出来るクラスのバンドです。

まだまだ、店舗の情報や建物の写真は出ていないですが、2,000人を集客することができるレベルのバンドのライブが無料で行われるという情報が出回っていることで、BARK UPへの期待が高まっています!

しかし、情報が少なすぎるという点においての不安感は拭えません。

BARK UPはZeppの代わりにはならない

そして、タイトルに戻ります。

同規模のライブハウス、Zeppが営業を終了し、福岡の音楽業界の空いた穴を埋めようと立ち上がったBARK UPですが、結論から言うと、Zepp福岡の代わりには成り得ないと思います。

まず、純粋にアクセスが悪いという点。公共交通機関が遠く、車を持っていないお客さんは行きにくい立地です。よっぽど好きなアーティストではない限り、積極的に歩いて行こうとは思えないですよね。

また、メジャーではなく、インディーズのライブなら尚更で、対バン形式のイベントをしてもお客さんを呼びにくいですよね。

次に、運営慣れしていないという点。情報公開の足並みが揃っていなかったり、ホームページなどの更新が遅かったりと、あまりライブハウスを立ち上げるということに慣れてるとは言えない運営の姿が見て取れるからです。

イベントのスケジュールや公演予定決定は情報の解禁日を設定して、関係者全員で足並みを揃えるのが通常ですが、BARK UP関連のイベントでは、運営スタッフ?と思われる方のツイートがイベント開催決定のソースだったり、出演予定の人が勝手に?日程を呟いたりと、バラバラに情報を公開しています。

ホームページも機能していると言えない状態ですので、ユーザーはどこを信じていいのか分からないですね。

代わりじゃなく、独自の進化に期待

決して好立地ではないですが、逆に言うとお客さんは車で行きやすくなります。福岡は中心市街地にライブハウスが一極集中していましたが、BARK UPが大野城にできることによって、今までZepp福岡が遠くて行けなかった久留米や鳥栖の人たちが、音楽に触れる機会が増えることが期待されます。そこから、新しい音楽シーンが生まれていくかもしれません。

また、運営が慣れていなくても、裏を返せば、これまでのマンネリ化して、ただ演奏するためだけのライブハウスの常識を壊すような施策を行っていくことが可能だろうと思われます。

スタッフも出演者もお客さんもみんなで一緒に育てていくライブハウスって素敵じゃないですか?

Zeppoの代わりではなく、BARK UPは独自の進化を遂げて欲しいものです。


今回はTwitter上で飛び交う”大野城にライブハウスができるらしい”という話題について、錯綜する情報をまとめてみました。

まだまだ謎の部分が多いかと多いかと思いますが、今後情報がさらに増えていくにつれて追記していきます。

BARK UPはZepp福岡の代わりにはなれないと思いますが、代わりなんかじゃなく独自の音楽文化を築いて、福岡の音楽業界を盛り上げてくれるでしょう。

Zeppoがなくなったことに危機感を覚え、すぐに行動に移した運営の方々には頭が上がりませんね!

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