Column コラム

イヤホンでの難聴を防止する方法

五感の1つ、聴覚。耳は一度痛めてしまうと、治りにくかったり治らなかったりと非常にデリケートな部分です。音楽が好きな人は、他の人に比べると耳を痛めるリスクが高いですよね。

今回は音楽を聞く人がだいたい使っている”イヤホン”を使用した際に難聴にならないように防止策をご紹介します!

どんな症状?

難聴とは字の通り”聴き難い”つまり、音が聞き取れなくなった、聞き取り難いなどの症状の全般を指した症状のことを言います。さらに細かく分類していくと、

  • 伝音性(外耳や中耳の伝音器の機能障害)
  • 感音性(内耳の機能障害)
  • 混合性(伝音器にも感音器にも機能障害がある)
  • 騒音性(有毛細胞がダメージを受けることで発症)
  • 突発性(原因不明)

など様々な種類があります。

どのタイプでも両耳の難聴や、耳鳴り、詰まりを感じ、人によってはめまいが起こったりもします。耳が聞こえにくくなると日常生活に多大な影響を及ぼすということはご存知かと思いますが、いったいどのような場合に起こるのでしょうか?

今回は音楽をよく聞く人がなりがちな騒音性難聴についてお話します。そして、防止策もご紹介します!

どんな風に音楽を聞いていたら難聴になるのか

デジタルオーディオプレーヤーやスマートフォンの普及にともなって、イヤホンで音楽を聞く人が爆発的に増加しました。今、スマホを買えば間違いなくイヤホンが付いてきますよね。iPhoneを持っている人なら、白いあのEarPodsはおなじみかと思います。

そして、それらのプレーヤーの本体容量の増加や、バッテリーの長時間化によって、一日中たくさんの音楽を聞くことが出来るようになりました。それは、人にとってメリットでもありデメリットでもあります。

たくさんの音楽を手軽に聞くことができるようになり、より音楽は身近なものへと変わりました。

しかし、長時間聴けるようになったことで「イヤホン難聴」にかかる人が増えているのも事実です。だからこそ、きちんとした防止策を知っている必要があります!

私たちが過ごしている社会は常に音で溢れています。人の声、動物の鳴き声、車の音、電車の音、飛行機の音など、常に耳は騒音に晒されていると言っても過言ではないくらいです。

そのような状況下で、イヤホンを装着して音楽を聞いたらどうなるでしょうか。音楽を聞きたいのに、周りの音が大きくてよく聞こえない、じゃあもう少し音量を上げようと思うはず。特にオープンタイプのiPhone純正EarPodsだと周りの音がよく聞こえてしまうので、音量を上げがちです。

そうして、大音量で音楽を聞き続けることにとって内耳にある感覚細胞が破壊され騒音性難聴(音響外傷)が起こってしまうのです。

しかも、一度破壊されてしまった感覚細胞は再生することができないので、ずっと聞こえづらいままの状態が続いてしまいます。

では、そうならないためにはどのようにしたらいいのでしょうか

防止するためには

音楽を聞くのを止めましょう。音楽を聞かなければイヤホン難聴になることはありませんよ!

音楽好きのあなたにとっては音楽を聞かないという訳にはいかないですよね!これは究極的な手段ですが、LiveConG<ライブコング>ではそんな防止策はおすすめしないですよ!音楽をきちんと楽しみつつ、難聴も予防できる方法をご紹介します。

カナルタイプのイヤホンを使う

iPhone純正のEarPodsを使っている人をかなり見かけます。というか電車や街で音楽聞いている人の大半がこれを使っていると思います。音楽業界標準のヘッドホンモニター”SONY MDR-CD900ST”と音の特性が似ているということはあまり知られてないと思います。マスタリングが終わって試聴するときにEarPodsを使って聞く人もいるくらいです。意外に音がいいし、手頃に使えて、誰もが持っていますよね。

しかし、オープンタイプ(周囲の音がよく聞こえる)なので、回りがうるさければついつい音量を上げがちです。電車の中で音漏れしてシャカシャカうるさい人も大抵EarPods使ってますね。たまにヘッドホンで思いっきり音漏れして周囲の人が顔をしかめていますが、その...もう既に耳が聞こえづらくなっちゃってます。ああはなりたくないですよね?

前置きが長くなりましたが、そのようにオープンタイプのものを使うと、どうしても音量を上げがちになるのでカナルタイプ(密閉型、もはや耳栓)のイヤホンを使うようにしましょう。なぜカナルタイプかというと、耳栓のように周囲の音を遮断するので、あまり音量を上げなくても音楽を聞くことができ、難聴を防止することができます。

カナルタイプのものを使っていて、それでも周囲がうるさくて音楽が聞こえないなら、もうそこは人間が快適に過ごせる場所じゃないので別の場所に行きましょう。

このように、カナルタイプのものを使うことで”音量が小さくても音楽がよく聞こえる”ので、結果的に騒音性難聴を防止することができるのです。

ただ、遮音性が高いということは周りの音が聞こえづらいということだから、聞きながら歩くときは要注意!イヤホンをしていなくても低駆動音な某ハイブリットカーが後ろからやってきたことに気づかずに轢かれそうになるくらいだから、カナルタイプのものを付けてたらどれくらい危ないか分かると思います。

気をつけて安全に音楽は楽しみましょうね

ノイズキャンセル機能を使う

ノイズキャンセルとは、周囲の騒音(電車の音や、車のロードノイズなど)を分析し、逆位相の音波を発生させ、ノイズを低減させる機能のことを言います。技術的な説明がよく分からない人のためにシンプルに言うと「周りの騒音が聞こえないのに音楽はよく聞こえる!すごい!」という機能のことです。

ではなぜ、ノイズキャンセルが難聴の防止に効果的かというと、周囲がうるさくても関係なしに音楽を適切な音量で聞くことができるからです。音量を上げなくてもちゃんと聞こえるので、騒音性難聴になりにくくなるのです!

ノイズキャンセル機能付きのイヤホンは逆位相の音波を発生させるという特性上、若干サーッと音が聞こえますが、騒音が聞こえにくくなるんだったら別に構いませんよね!

耳鳴りや不調を感じたら耳を休ませる

一説によると、イヤホンを使って音楽を聞いた時間の3倍は耳を休ませる必要があると言われています。休ませるのが1番の防止策ですね。

LiveConG<ライブコング>の読者の方は、多分1日2時間は音楽を聞いている音楽好きだろうと思います。その場合は6時間は耳を休ませましょう!

スピーカーを使って音楽を聞くことでも、耳休めの効果がありますよ!


音や声が聞きにくい、聞き取りづらい難聴には様々な種類があり、とくにイヤホンを使って爆音で音楽を聞いた時に起こりやすいのが騒音性難聴です。

外で音楽を聞いていると、様々な環境音で音楽が聞き取りづらく、音量を上げてしまいがちです。

防止するためには、遮音性の高いカナルタイプのものや、ノイズキャンセリング機能のついた製品を使い、耳に不調を感じたら休ませるようにしましょう。

以上のことに気をつけて、よい音楽ライフをお送りください!

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