Column コラム

東京のインディーズバンド~有名なバンドとは!?

大都会、東京。

常に最先端の音楽を発信し続けるこの街には、日夜カッコいい音楽を追求し続けるインディーズバンドが沢山存在します。CD不況が叫ばれる昨今、一昔前にはなかった活動スタイルのバンドも増え、インディーズシーンは益々活況を見せています。

そんな東京のインディーズシーンの現在。有名な要チェックのバンドをいくつかご紹介したいと思います。

日本のインディーズシーンの「いま」

2000年代以降CDの売り上げは激減し、ミュージシャンを取り巻く環境はさらに厳しいものとなってきました。

大型フェス等のライブ需要は高まっているものの、東京でさえライブハウスで活動しているインディーズバンドには中々スポットが当たらないのが現状です。その状況下で、各バンドは有名になるために、様々な工夫を凝らしてバンド活動をしているようです。

メンバー自らが営業・広報などの業務を行いバンドの名を広める、CDと並行して配信によって音源を販売する、クラウドファンディングで活動資金を集める・・・など、単に「曲を作ってライブをして」といった活動だけでなく、現代のネット社会を積極的に活用するバンドが東京でも増えてきました。

それとは逆にほとんどネットやメディアでの宣伝を行わず、口コミでファンを増やして有名になっていくバンドも存在します。

またインディーズながらにアニメのタイアップや声優の楽曲提供を行うなど、ジャンルを飛び越えた活動を展開するバンドもいます。

このように、バンド活動の在り方は多様化を見せており、特にインディーズバンドが多い東京ではその傾向が顕著だと言えます。

東京インディーズ おすすめ有名バンド3選!

ここからは、東京を拠点にする有名インディーズバンドから3組をピックアップしてご紹介します。

漢気溢れるDIYバンド【YellowStuds】

「YellowStuds」は東京を中心に活動する2003年結成の5人組バンド。R&R、ロカビリー、ガレージ、ジャズなどの要素を取り入れた楽曲をツインギター、アップライトベース、ドラムの楽器陣がスイングさせ、Vo&Piano野村太一の太くしゃがれた声で歌い上げられる現代の悲哀、希望への渇望が聴く人の胸を打ちます。

全員がスーツでビシッと決めたスタイルもカッコいいです。

ロック色の強い曲の他、有名飲料のCM曲を手掛けたり、ゆるキャラのテーマソングを提供するなど幅広い活動を展開しています。

営業や広報、Webショップの運営など、バンドに関わる業務のすべてをバンドメンバーで行う「DIYバンド」としても有名であり、CDやライブだけでなくSNSや動画サイトをフル活用した活動は、これからのインディーズバンドのひとつの手本と言えるでしょう。

YellowStuds 公式HP:http://www.yellowstuds.net/

摩訶不思議プログレッシブ【八十八ヶ所巡礼】

次にご紹介します「八十八ヶ所巡礼」は、次世代のプログレ・ロックを担う、東京を中心に活動する3ピースのインディーズバンドです。

「浮世とあの世」「愛国心」などをテーマにした独特な歌詞をVo&Baマーガレット廣井が妖しく歌い、さらに変拍子や超絶テクニックの応酬で畳みかける演奏はリスナーに強烈なインパクトを与えます。

その高い演奏力と中毒性の高い世界観でファンを増やし、近年は東京だけでなく各地の大型イベントやフェスにも参加するなど、着実にその名を浸透させています。

アクが強いながらも実力派。一聴するとクセになること間違いなしです!

八十八ヶ所巡礼 公式HP:http://88kasyo.com/

パンク×オーケストラ!?【GEEKS】

今回最後にご紹介するのは、東京だけでなく海外でも有名になりつつあるインディーズバンド「GEEKS」。

パンク由来の疾走感を持ちながら、一曲の中で様々な展開を見せる楽曲はオペラの要素も感じさせます。そんなオリジナリティある曲を豪快に突進するビートの上にザクザクと刻むギターが乗り、オルガンやホーンの音色が彩ります。

さらに特筆すべきは、全員が楽器を持ち全員がメインボーカル並みに歌う点。

いわゆる一般的な「ハモり」ではなく、かの「QUEEN」を彷彿とさせる全方位から声が飛んでくるようなコーラスワークは一聴の価値ありです。

Vo&Gtのエンドウ.はアニメや声優、アイドルへの楽曲提供を積極的に行っており、またエフェクター(ギターの音色を変える機材)の製作、さらにエフェクター製作の本を著作するなどマルチな活躍を見せていることでも有名です。

パンクというひとつのジャンルで括れない、要注目のバンドです。

GEEKS 公式HP:http://geeks.co.jp/


まとめ

今回は3組のインディーズバンドをご紹介しました。

どのバンドも一筋縄ではいかない強い個性を持った有名バンドで、活動の仕方も新しい時代のバンド像という印象です。

時代の変化と共に、音楽業界を取り巻く環境も変わっていくことでしょう。「デビューすれば安泰」という時代は終わり、各バンドが今後生き残るためにはどうすればいいかを真剣に考える時代なのかもしれません。

しかし、それだけにインディーズシーンにはこれからもカッコいいバンドが続々と登場してくると思います。

是非、自分だけのお気に入りのバンドを見つけてみてください!

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