インディーズバンドの生活事情。収入はどのくらい?
皆さんは「バンドマン」という言葉にどんなイメージをお持ちですか?
「カッコいい」「好きなことをやっていて楽しそう」といった良いイメージもあれば「収入少なそう」「不健康そう」といったネガティブなイメージを持つ方もいるかもしれません・・・。
実際のところ、インディーズバンドで活動している人たちは、ステージ以外での日々をどんな風に送っているのでしょうか?
今回はバンドマンの気になる生活事情に迫ります。
インディーズバンドの生活事情①【仕事と収入の話】
インディーズバンドの活動にはとにかくお金がかかります。
楽器本体や周辺機器は高額な物が多く、楽器の維持費(メンテナンス、消耗品等)も馬鹿になりません。リハーサルの時間を多く取ればその分スタジオ代もかかりますし、ライブの際にチケットが売れなければ自腹を切ることもあります。またライブの後に打ち上げや反省会があればその都度お金がかかります。
さらにCDを作るとなれば多くの時間と費用が必要になり、ツアーに出るなら交通費、宿泊費など・・・。活動のスタイルにもよりますが、インディーズバンドにはこういった出費が待ち構えています。
もちろん、これらをバンドの収入だけで賄えれば問題ないのですが、そうでない場合、やはり他にも収入源を確保する必要があります。
バンドマンに一番多いのはアルバイトで生計を立てる方法です。
インディーズバンド中心の生活になれば、ある程度シフトの融通の利くアルバイトをやる人が多いようです。時給が高く服装や髪形に厳しくないコールセンターや、賄い付きの飲食店は特に人気です。
中には、ひとつのアルバイトだけでは生活がままならず、掛け持ちする人もいます。
もちろん正社員として昼間は仕事、夜はバンド練習、週末にライブというスタイルの人も少なくありません。正社員の場合バンドに費やす時間は多少減るかもしれませんが、一般的にアルバイトに比べ収入が安定している、社会保障が充実しているなどのメリットがあります。
そのため、限られた時間で効率的に活動出来れば、息の長いバンド生活が望めます。
また、資格を取ってフリーランス、個人事業主として仕事をして働く時間をコントロールする方法をとる人も存在します。
楽器や歌に自信がある人は、音楽学校の講師に就くこともあります。
それぞれの能力、活動スタイルによって仕事の選び方、それによる収入はピンキリと言えますが、インディーズバンドの活動が忙しくなるほど働ける時間はやはり減ってくるのが実情のようです。
インディーズバンドの生活事情②【住まいの話】
毎月の支出の中でかなりのウェイトを占めるものに、食費や光熱費などはもちろん「家賃」があります。
基本的に家賃はその場所に住む限りは一定額かかるものなので、住居を選ぶ際の重要なポイントになります。そして、それはバンドマンにとっても例外ではありません。
インディーズバンドの活動が忙しく収入が少ない場合は、とにかく家賃の少ないアパートを選ぶことになります。家賃を浮かせるためにバンド仲間達と共同で暮らし、生活費を折半するケースもよく聞きますね。
生活費をとことん減らすなら実家で暮らすのも悪い手ではありません。肩身の狭い思いをするかもしれませんが、後々「最高の親孝行をする」と心に誓い、少しの間だけお世話になってもいいかもしれません。
また、バンドマンにとっては「楽器演奏可」の物件を探すのも大事になってきますが、近年はなんと「スタジオ付きシェアハウス」も各地に存在します。
- シェアリーフ西船橋 グレイスノート
https://www.nittochi.co.jp/personal/sharehouse/nishifunabashi/index.html?=fl
- 京都 シェア・ミュージック
http://www.guesthousebank.com/a_detail/q_11437/
このように、住民は自由にスタジオを使える物件があるのは音楽人にとっては大きな助けになりますね。
家賃の問題や演奏環境の確保など、住まいに関しても様々な工夫が必要と言えます。
まとめ
かなりシビアな面が浮き彫りになってしまいましたが、いかがでしたか?
今どんなに有名になっているアーティストも、こういった収入面も含めた色々な苦労を乗り越えて、大きな夢をつかんでいます。これらの生活の問題と向き合いながら、世の中のインディーズバンドは今日も熱い音を鳴らし続けています。
そんなバンドマンの励みになるのは、何よりリスナーや観客の応援、声援です。
それがあれば、またバンドは前に進んでいけます。
これからも、自分の好きなインディーズバンド、ミュージシャンを熱く応援していきましょう!
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